IAPに内蔵のコントローラは、WLCに比べると簡易的なものである。
IAPではできないことをリストアップしておく。

①マスタスレーブの手動切替
 マスターがダウンすると、他のIAPのいずれかが自動的にマスターに昇格する。しかし、コマンドやGUIを使って、マスターの機能を他のIAPに移動させることができない。

②トラフィックの集約
 WLC構成の場合には、各APのトラフィックをいったんWLCに集約(GREトンネルで)して、WLCから出すのが基本である。したがって、APを接続するSWに、細かいVLANの設定をする必要はない。
 それに対して、IAPの場合には仮想コントローラ(VC)トラフィックを集約しない。したがって、複数のVLANを利用する場合には、APを接続するSWのポートに、すべてタグVLANの設定が必要になる。WLC構成とIAP構成の大きな違いである。

③IAPや仮想コントローラ(VC)の管理画面のアクセス制限
 IAPや仮想コントローラの管理画面へ、IPアドレスでアクセス制限する機能はない。上位のネットワーク機器で制限する必要がある。

④セグメントを越えたVCへの接続
 IAPを追加するとき、セグメントを越えたIAPのグループに参加することができない。つまり、同一セグメントでIAPを構成する必要がある。
 IAPは同一セグメントに接続するという制約があるため、実質的に同一拠点内でしかIAPのクラスタを組めないということである。